社会で活躍する卒業生たち

これから大学で土木を学ぼうとする若者に向けたメッセージを紹介します。

自然災害や環境問題など私たちが生きる今、そして未来を土木の力で支えたい。


栗田有紀子さん

2005年度大学院工学研究科修士課程修了

東急建設株式会社 一級土木施工管理技師

人の暮らしに欠かせない、土木を学んでみませんか?

柴尾 彩弥加さん 2018年度卒業
独立行政法人都市再生機構

土木は、人の暮らしに欠かすことのできない「まち」をつくることに、とても魅力的な分野です。「まちづくり」といっても、その種類はさまざまで、都市計画や防災計画、さらに細かく見ると道路やトンネル、建物の地盤などの計画から設計・施工・維持管理にまで土木が関わっています。多様な分野も土木の魅力ではないでしょうか。私も大学入学時は橋梁に興味がありましたが、在学中に都市計画に関心を持ち、卒業後は多面的にまちづくりに関われる会社で働いています。現在は団地の建て替えに関わる部署で、土木担当として忙しくも充実した日々を過ごしています。皆さんも土木を学び、将来、まちづくりという大きなフィールドで活躍してみませんか? 

世界に通用する日本の土木技術と土木技術者

東 晃平さん 2017年度大学院修士課程修了
五洋建設株式会社

皆さんは、日本の土木技術が世界に誇れることを知っていますか。日本の土木技術はトップレベルで、日本の土木技術者は世界の最前線で活躍しています。例えばシンガポールでは国土面積がとても狭く、国土面積を広くする埋立造成工事によって国土が拡張されています。この工事の40%以上は日本の建設会社によるもので、日本の高い土木技術力が発揮されています。人々の生活を豊かにし、幸せにする、それが「土木」です。土木工学科では私たちの生活にはなくてはならないものをつくり出すための基礎となる部分を学ぶことができます。「100年先に残る仕事」、そんな仕事に将来就きたいと考えるなら土木工学科にで勉強することをお勧めします。

人々の暮らしをより安全に、豊かにする土木

中村 悦子さん 2014年度卒業
国土交通省関東地方整備局 千葉港湾事務所

土木というと工事現場で働いている方の姿を思い浮かべるかもしれませんが、土木事業は道路や橋、ダムなど人々の暮らしを支える生活基盤をつくることを主な目的としています。土木技術者は構造物をただつくるだけではなく、計画・設計に始まり実際の工事施工そして維持管理までを含めた幅広いフィールドで仕事ができます。私は港や空港を舞台に仕事しており、最近では外航クルーズ船寄港に向けた整備をしています。利用中の岸壁を工事するため、多くの利用者の方々と調整をしながら工事を行うのは大変でしたが、初めてその港にクルーズ船が寄港したときの喜びは今でも忘れられません。ぜひ皆さんも土木を学んで人々が暮らす街をつくってみませんか。

人々の日常生活を支える土木工学 

高岡 悠さん 2016年度卒業
警視庁 

土木のイメージは、工事現場で働く姿を想像しがちですが、「土木」の分野は多岐にわたります。鉄道、道路、水道、空港などの社会インフラや橋梁、トンネル、ダムといった国土の基盤である構造物など生活の根幹となるものが「土木」には含まれています。想像以上に土木工学は人々の生活と深い結びつきがあるのです。私は警視庁で「交通技術職」として、都内の交通規制や信号機に携わる業務を行っています。交通安全施設の整備や信号機の運用見直しなどにより街全体の交通の安全と円滑を考え、交通規制を見直すことで重大な交通事故の発生を防ぐなど、都民の安心安全な生活を支えています。土木を勉強し、人々の生活を支える仕事をしてみませんか? 

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公務員就職にも強い土木工学科 

公務員の土木職は、市街地、道路、河川、公園等の計画や整備、災害対策などのまちづくりなど市民の生活を守る、やりがいのある仕事です。土木職は、他の職種に比べて、採用人数が多く、倍率も低く、公務員になりやすい職種です。学科では、3年次に公務員試験合格に導くための「公務員受験対策専門演習」の講義を開講しています。多くの卒業生が、国家公務員(国土交通省、文部科学省等)、地方公務員(都道府県、市町村、警視庁等)として活躍しています。