教員紹介
建築学科には、第一線で活躍する教授陣が数多く在籍し、実践的な指導を受けることができます。
渡部 憲 K.Watanabe 教授 博士(工学)
コンクリートの可能性
私たちにとって建物は、快適で安全な日常生活を送る上で必要不可欠です。この建物を安心・安全なものとして世の中に送り出すための重要な役割を、材料と施工が担っています。研究室では、コンクリートを中心としたさまざまな材料の力学特性や耐久性、施工技術に関する研究のほか、セメント系新材料(次世代コンクリート?!)の開発を行っています。
研究テーマ:コンクリート、材料、力学特性、耐久性、施工技術
専門分野:コンクリート工学
岩崎 克也 K.Iwasaki 教授 修士(工学)
建築から都市を、都市から建築を考える
新しい建築理論の構築とそれを形あるものにするデザインの実践を行います。建築を単体で考えるのではなく、都市空間や自然環境との関係性から導き出すことができる強いコンセプトを大切にします。また、人が集まる空間や居心地の良いと感じる空間を分析し、
その魅力の根源を皆さんと一緒に探求することで、建築デザインにフィードバックしていきます。
研究テーマ:建築デザイン、アクティビティデザイン
専門分野:建築設計、建築意匠、キャンパス計画学
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JIA登録建築家紹介
小沢 朝江 A.Ozawa 教授 博士(工学)
建築や都市の「現在」を「過去」から探る
私の研究は、日本建築史、特に住宅建築を中心にしています。研究活動の多くを占めるのが、歴史的建造物や町並み調査などのフィールドワーク。建築内部を彩る障壁画や装飾、家具も研究対象で、美術史や歴史学分野との共同研究にも参加しています。近年は、歴史的建造物の保存活用や、町並み・景観保全に関する仕事も多く、自治体やNPOと協力して活動しています。
研究テーマ:日本住宅史、表象文化史、歴史的建造物の保存
専門分野:日本建築史、近代建築史
高橋 達 I.Takahashi 教授 博士(工学)
「自然で」気持ちの良い住まいをどうぞ
「エネルギーといえば電気」と考えがちですが、実は住宅のエネルギー需要の半分は熱です。写真のように暖房に木屑のエネルギーを、給湯にただで降ってくる太陽熱を活かせば、「自然力」で気もちいい住まいになります。もちろん得た熱を逃がしにくい断熱構造が前提です。私は、住宅・設備のプロに加えてNPOとも自然力を活かす住まいづくりの活動しています。
研究テーマ:パッシブシステム、再生エネルギー利用、バイオマス利用
専門分野:建築環境学
山川 智 S.Yamakawa 教授 博士(工学)
カーボンニュートラル時代の建築・都市を考える
地球温暖化を防止するため、日本を含む世界の主要国の多くは、2050年のカーボンニュートラルを目標に動き始めています。私は、建築・都市のカーボンニュートラルを目指し、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用等の研究を進めています。例えば、都心の地域冷暖房での河川水の再生可能エネルギー熱の活用や、地方都市のカーボンニュートラル化を研究しています。
研究テーマ:空間設備、省エネルギー、再生可能エネルギー、カーボンニュートラル
専門分野:建築・都市環境設備計画学
横井 健 K.Yokoi 教授 博士(工学)
「性能」をキーワードとした材料・施工
性能の良いモノを造るには、当然労力がかかります。ところが、建築では、施工に十分な労力をかけず補修に多大な労力をかけるケースが後を絶ちません。「性能をどう評価するか」「どのような材料でどのように施工したらどの程度の性能のモノができるのか」をもっと勉強する必要があります。この難問に真正面からぶつかり、建築業界の底力を押し上げましょう!
研究テーマ:仕上げ材の性能評価、下地としてのコンクリート、性能志向型の現場施工
専門分野:建築材料・施工
渡邉 研司 K.Watanabe 教授 博士(工学)
設計と研究のバランス感覚を身に付けること
将来どのような建築の分野に進むにしても、常に建築というものを総合的に捉えることが大切だと考えています。そのきっかけの一つが、歴史的視点を持つことです。伝統や歴史に対する謙虚でかつ批判的な姿勢こそ、建築家に必要であることは、歴史が証明しています。私の研究室では、歴史的視点に立ち、研究力と設計力をバランスよく身に付けることを目指しています。
研究テーマ:近・現代建築史、建築思潮、DOCO MOMO、近代建築史学、質的建築学
専門分野:イギリス近代建築・文化史、建築設計(保存・再生)、設計・研究方法論
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稲益 祐太 Y.Inamasu 准教授 博士(工学)
建築と都市、そして地域の時間と空間を読む
さまざまな建築が集合して、都市は形作られています。そして、都市は時間をかけて造られてきました。その長い時間の中で変わってきたこと、または変わらなかったことを探るのが都市史です。数百年前に建てられた建物が今でも使われ続けているイタリアの都市で現地調査を行い、それぞれの時代や社会のなかで造られた建築と都市、そして地域の姿について研究しています。
研究テーマ:都市の形成過程、南イタリア都市とテリトーリオ(地域)
専門分野:西洋都市史、西洋建築史
河内 一泰 K.Kochi 准教授 修士(芸術学)
豊かな建築の「かたち」を考える
建築は物理的な状況をつくるものであり、使われ方が変化しても廃墟になっても形が残ります。つまり、建築は平たく言えば「かたち」のデザインであり、その形はたくさんの理由からできています。機能、構造、環境、街、歴史といった専門的な側面だけではなく、日常の生活や風景から学び、豊かな建築の「かたち」とは何かを考え深めていきたいと考えています。
研究テーマ:建築デザイン、都市デザイン
専門分野:建築設計、都市設計
KOCHI ARCHITECT'S STUDIO HP
後藤 純 J.Goto 准教授 博士(工学)
コミュニティ・デザインを実践する
少子高齢化社会をはじめとして、環境問題、大震災への備えなど、都市が取り組むべき現代的なテーマは多様です。どのような都市地域空間をデザインするかは、私たちがどのような暮らしをしたいかを考えることから始まります。都市に限らず農山漁村も含めて、私たちの生活空間のあり方を、みんなで構想し、つくり、育て、維持管理していく計画技術について研究しています。
研究テーマ:Age-friendly City、郊外住宅地再生、被災地の立体的復興、地域包括ケア
専門分野:都市計画、まちづくり、ジェロントロジー(長寿社会学)
篠原 奈緒子 N.Shinohara 准教授 博士(工学)
居心地のよい光環境計画
ヒトの生体リズムは太陽光の影響を大きく受けていることから、ヒトと光は密接に関わっていることが分かります。光には自然光と人工光があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。自然光と人工光について、それぞれを単独で用いる場合、また組み合わせて用いる場合に、建築空間内でヒトが居心地がよいと感じる光環境について研究しています。
研究テーマ:光・視環境
専門分野:建築環境工学
竹下 秀 S.Takeshita 准教授 博士(工学)
光環境の最適化で安心・安全・持続可能な社会を実現
よい光環境は、人間の安心・安全・持続可能社会実現に寄与することができます。私は、屋内外の光環境の計測と評価に関する研究を実施しています。さらに光環境の評価の際には、光の波長、エネルギー、空間分布、時間変化を、国際的に比較・検証可能なスケールで測定・評価する必要があります。光計測器の評価および新しい光計測方法に関する研究も実施しています。
研究テーマ:光環境
専門分野:光環境影響評価、光放射計測工学
須沢 栞 S.Suzawa 講師 博士(工学)
「空間」を人々の「居場所」とするには?
どうすれば、物理的な空間や建物が人々の「居場所」になるのでしょうか?建築計画学では、「人々の住み方」や「建物の使われ方」を調査し、次の計画に活かすことを目指しています。具体的には、応急仮設住宅や災害公営住宅、住宅地や福祉・交流拠点等に足を運び、住民や支援者、行政など様々な方の声を聞きながら居住のあり方や支援手法を探っています。
研究テーマ:住環境計画、居住支援、住宅政策/居住政策、復興デザイン
専門分野:建築計画学、住居学
野村 圭介 K.Nomura 講師 博士(工学)
新たな設計法を探索する
建物の安全性はさまざまな方法で評価されていますが、想定されていないデザイン、形状の建物には適用できないことがあります。私の研究目標は、デザインが新しい建物であっても安全に評価できる設計方法を提案することです。想定されていない場合を解析的、実験的に補完し、どのような評価が必要であるのかを模索していきたいと考えています。
研究テーマ:構造設計、構造解析、安全性の評価
専門分野:建築構造力学
田中 正志 M.Tanaka 准教授 博士(工学)
構造デザインを通じて安心・安全な建築物の追求
建築構造は、私達の暮らす住宅の安全性や災害時に壊れない耐久性を確保するために必要な専門知識や技術を学ぶことができます。私は建築構造力学に基づいた構造設計活動の実践と社会に役立つ技術開発を通じて建築構造の社会的な貢献を探求しています。近年、土を構造体に用いた性能評価に関する研究や大空間構造物の耐震性能評価や保存・改修に関する研究を行っております。
研究テーマ:繊維補強コンクリートシェルの開発,大空間構造物の耐震評価と保存・改修
専門分野:建築構造力学